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野球と障害~今季 手術シリーズ④~

ということで新年一発目はオフシーズンのアスリートの手術シリーズの第三段です。このシリーズは年内に締めてしまいたかったのですがまだ4段目…キャンプまでには仕上げたい!!

第四段は福田周平選手です。過日シーズン終わった直後に、右肩の手術(関節鏡下関節授動術(骨棘切除、クリーニング術))を受けたようです。(公式HP参照:https://www.marines.co.jp/news/detail/00008517.html)

2020年6月に死球を受けた際に右肩甲骨を骨折。その後、後遺症が今日に至るまで複数判明し、最終的に変形性肩関節症の症状に起因するものと結論が出たため、このたび骨棘切除、関節唇切除、肩関節包切除を行いました。試合復帰まで3ヵ月を予定しています。

 ここからはご本人に直接取材したりはしておらず、あくまで手術名から私が勝手に考察しているだけの記事です。真偽のほどは定かではありませんので引用/拡散などはしないでください。

はい、手術名と病名が一致せずさっぱりわかりません…『肩甲骨に硬式ボールが直撃』だけであれば、一般的には肩甲骨の板の部分のヒビ(くの字に曲がることもある)のような骨折であることが多いです(トップ画の骨折と書いた横の線)。(くの字になっていれば、積極的に手術を行っている施設では、まっすぐに戻してプレートで固定することもありますが)であれば多少曲がったままでもくっつけば概ね元の動きができると言われているので、2週間ほどで骨折の炎症が緩和してきた時点で肩を動かす練習に入ります。が、骨折をつなぐ手術名ではないですね(プレート手術ではないようなので)…また受傷から手術までの期間が長すぎます(2年半って)。なので骨折(または肩甲骨への衝撃)は、もともとあったもの(今日に至るまでに複数判明)を、肩の関節内の障害が痛みとして表に表すためのきっかけに過ぎなかったのでは?と推察できます。

肩関節は診断が本当に難しいです。なんせ、骨だけでは安定感の無い関節です(周囲の軟部組織や筋肉が複雑に連携し合って関節を安定させている)。筋肉だけでも安定させる筋肉と腕を持ち上げる筋肉は別ですし、その周りにも関節包やその周りの靱帯、関節唇等様々なもので安定化させたうえで腕を動かしています(基本無意識でしているので意識させることは非常に難しいですが…)。

たぶんこれまでもケガが原因で1シーズンレギュラーで通してやれたことが数えるほどしかない選手です。なので肩は関節内はそれなりボロボロなんだと思います。投球時に原因になりそうなものが無数にあるので何から手を付けようか。手術以外の方法をひたすらやり続けてようやくたどり着いた病態を除いてみようか。そんな手術だと思います。

さて、手術そのものはいわゆるクリーニング手術です。(トップ画の)肩峰の下にできた骨棘(青斜線)、それと腱板(肩を安定させるための筋肉)との間のスペース(肩峰下滑液包:赤斜線)の中の滑膜切除ですかね。投球時の腱板への負荷を少しでも減らす関節鏡手術です(腱板は傷んでいたでしょうが切れてはいなかったのだと推察されます)。

さて術後は腱板の筋トレが中心になるんではないでしょうか?意識していない筋肉を意識的に動かしながら、それを鍛えていく地道なリハビリです。

痛みがすっと取れれば今期には戻ってこれるでしょう。しかし、外野の席は、高部、荻野までは埋まっており、残りのライトを山口(ファーストやDHかも)、岡、和田、藤原。さらには期待の山本、個人的には推しのライト平沢、ベテラン角中などライバルだらけです。昨年の左肩脱臼までの数試合は活躍で来ていただけに万全まで行ければどうなるでしょうね。

最後にもう一度、この記事は個人の推察です。真偽のほどは定かではありませんので引用/拡散などはしないでください。

中川和也 拝