4月以来、シリーズになるかもの漢字の成り立ちです。
「北」
の字についてです。
事の始まりは、『敗北』を見たときにふと疑問に思ったことです。熟語の成り立ちについて、妄想が始まりました。
敗れ続けて北へ北へ戦地を移動させていった新撰組(幕末の幕軍)、逆に北から攻めてきた金にあっという間に滅ぼされた遼の立場か…などなど。中国の歴史にこんな話があったりしたのか?気になって調べてみました。
北という文字は、訓読みすると『きた』以外に『そむく』『にげる』があるらしいです。古い書物にはこちらが使われるため、読めたらいいけど、現代ではほぼ使われないため書ける必要は無いですが。
そして漢字の成り立ちは象形文字で背中同士を向けてこれから逃げる絵だそうです。
つまり『敗北』は敗れて逃げる。同じような意味の字を重ねただけでした。
起⇒承⇒結で終わっちゃいました…
転にあたる話を無理やり作ってみます。
『背』という字の成り立ちについて。
『月』はもともとは『肉』の字の象形文字だそうです。それを現在では区別するためにわかれているみたいです。
とすると『背中同士を向けあった人の間にある肉』という意味になりそうです。うん、背中だ(納得)
その絡みでもう一つ。
臓 肺 肝 膀 胱 肌 胸 腹など『月』は、体に関係する漢字の偏として使われると子供時代に習いました。『月』は『にくづき』であって『つきへん』とは読みませんでした。そんなものかと昔覚えたものを、この歳になって合点がいきました。
あ、でも『にくづき』の漢字を並べるとまた疑問が…なんで『腎』だけ月が下にあるんやろ?『背』は想像がつきます、元は間にあったものが下に書いて字としてスッキリさせたのだろう。じゃ腎は?元は月が偏にあったけど幅広になりすぎるから下に来た?
ことにしておこう。キリがない(笑)
中川和也 拝