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運動論② ~ 背中が痛い ~

最低一つはネタが思い付いたので運動論でシリーズ化しました。

ただそのネタの前に、年始にちょうど背中を痛めたので、仕事につながり、話のネタになる、これは僥倖、一石二鳥。先にこれに変えました。

前回はこちらhttp://s-nakagawa.net/wp/wp-admin/post.php?post=2100&action=edit

例によって言いたいことはまとめに書いてあるので、(くどい)長文が面倒ならIを読んで、一番下(V)まで飛ばしてください。

 

0原因

年末年始に休んでいた筋トレの再開と思います。その翌朝から、トレーニング内容で痛めてもおかしくない部位なので…

 

Iとりあえず痛めた部位(赤丸)

肩甲骨の間やや左。専門用語を使うと、第7~8胸椎レベルくらいの真ん中やや左とです

手が届かないので直感ですが、おそらくその関節炎(肋椎関節や椎間関節、肋肋関節など)や直上の筋炎あたりと思います。

 

IIそこ(赤丸)ってなにしてる?

胸郭というカゴの一部です。胸郭とは、胸椎、肋骨、胸骨、鎖骨、肩甲骨などの骨と、肋間筋や横隔膜で囲まれたカゴです。

これらの骨の無数の繋ぎ目(関節:ざっくり100ヵ所くらい)を一つ一つが少しずつ細かく連動させながら、胸郭全体を三次元的に動かします。私個人のイメージとしては、空のペットボトルが近く、それを曲げたり捻ったりする動きイメージです。意識的に一関節だけ動かすことはできず、逆に言うと多少動きが悪くても日常生活への支障はありません。

 

III治療方針

①『痛みが強い間は痛み止めで抑えながら』

②『連続で座る時間を減らす』

③『胸郭を意識したこまめなストレッチや適度な運動』(強い痛みが出ないように)です。

整形外科の慢性疾患は、意識する部位は変われどこれが基本です。治療を受けるというよりどこまで治すモチベーションを持続できるかと、痛めた所をどううまく付き合うか使うかが鍵です。その中である意味一番厄介な部位の一つです。

 

IVなかなか治らん…厄介な理由

なぜか?いくつか理由は考えられます。背中痛いなぁと思いながら個人的に思いついた理由をつらつらと。

『仕事に繋げられてラッキー』と思える変な人(私)の体験談くらいに参考にしてください。

・理由1 生活習慣の先の症状

今まで痛くなかった習慣や姿勢が悪いとは認めにくい。認められても長年の生活習慣なのでなかなか変えられない(変えたくない、変えることが怖い)

・理由2 自覚症状が地味

機能が地味なので日常生活レベルで強い症状が出にくい場所、それ故に『地味にずっと痛い(そのうち慣れる)』ため、何をしたら痛いとかが判りにくいことが挙げられます。

強い痛みが出るタイミング(背筋を伸ばしたり、大きく体を捻るなど)が限られているため、室内の日常生活レベルではほぼ強い痛みは出ません。

・理由3 経過が長くなりがち

一週間くらいすると日にち薬で炎症がひいたのか順応したのか、日中(仕事中)に痛みを感じる機会がほぼなくなり、あっても痛さが持続しません(ので仕事に戻ります)。

しかし夜になって違う動きをしてようやく痛みが出て治りきっていないことを思い出す(こまめなストレッチには、時すでに遅し)。

長くなればなるほど治療②③が大事です。が長くなればなるほど生活を変え続けること(そのモチベーションの維持)が難しくなります。

私個人のスタイルでは、週2~3のトレーニングで痛い種目を外して、痛みの少ないジョギングメインにする程度です(多少の柔軟性アップ)が、休日は容赦なく子供が襲ってくるので、上半身が動かないように力で抑えのみながら遊んでもらいます(胸郭の柔軟性ダウン)。夜はよく寝られますけどね(少し柔軟性アップ)。

 

IVようやく治りかけ?

病院のリハビリ機器を使ったり、色々総合的にやって2ヶ月、ある程度の動きに耐えられる程度の痛みになりました。今は走るより座り続けている事によるがだるさがなります。今後の治療方針としては、ジョギングやもっと負荷をかけたストレッチ、周囲の筋トレなどをを地道にやっていき、1年くらいかけて元の柔軟性を戻していく感じでしょうか。

 

Vまとめ

現代人の生活では、『胸郭は無自覚に少しずつ固くなり、柔軟性を維持するのは非常に難しい』から、『胸郭レベルの痛みが出ると治すの大変です』というお話でした。自分で器械を駆使してなんとか治したけど、姿勢不良+運動不足に起因する痛みであることがほとんどです。痛みが出る前に軽い運動(できる範囲のウオーキングなど)をしておく姿勢不良を自覚する、などで予防は必須です。なかなか難しいですけどねぇ。

中川和也 拝