blog私文趣味

私文 ~ loss ~

世間では○○ロスと言うものがあるようです。たいてい芸能人が結婚したときや連ドラが終わるタイミングにyahooニュースのトップに並ぶことが多いイメージですが、なぜあんなに盛り上がるかは共感できません。

個人的には、円楽さんが亡くなった時くらいでしょうか。

福浦が引退したときには、引退の1-2年前の25周年の記念事業の方がインパクト強かったの(行きましたし)と、衰えを感じる+2000本安打達成したので「あ、やっぱりな」の方が強かったですねぇ。

さて、本題。年末に個人的にすごく好きな漫画家さん2名の長期連載が立て続けに終わりました。ロスってこんな感じかぁと思ったので、落ち着いたところで呟いてみました。

一人目は、大和田秀樹さんという方で、知る人ぞ知るレベルの漫画家さんです。初対面からこの人を知っていた人は麻雀打つ人以外では一人しか知りません(笑)

1998年に角川の某月刊誌でデビューし、各誌でギャグマンガを中心に5-6冊くらいで完結を繰り返していました。

2006年から某麻雀誌で麻雀で外交や選挙戦を戦うというシリアス風のギャグマンガ(通称ムダヅモ)を連載開始しました(小泉さんが首相で最初の相手はブッシュさん)。巷でも一部の方には人気があったようでアニメ化もされたようです。一度16冊で完結後、続編が一年後に再開(最初の敵役はトランプさん)、それが12月に13冊で完結しました。

並行して他紙で同時連載で2作品(角栄に花束を:自伝や逸話を大和田節のシュールなギャグでアレンジして話を進める7割まじめなモノ、ガンダムさん:パロディの99%ギャグの四コマ集)が残っているので、「あ、終わったんかぁ」くらいでいけたんですけどね。失礼ですが1年くらいで終わる短編も多いのでまた何か描くでしょうという期待もありますし。

そしてもう一人。ひたすら月マガで連載を続けている川原正敏さんです。1989年のヒット作(修羅の門:こちらは知ってる方ちょくちょくいます)以降、海王記(あまり知ってる人いません、面白いんですけど)、修羅第二門、と長編を続け、2016年から始まった張良の視点から見た『項羽と劉邦』の川原さん版です。もちろん(司馬遼太郎さんで)あらすじは知ってるので、これももう終わりだなぁというのは予想がついていたのですけどね…その最終巻が2月に出て完結しちゃいました。

たぶん後者が連ドラのロスと同じ気分なんだろうなぁ。終わるのが予想できてたのに、終わったらさみしい。そして、話が濃厚(字が多くて25冊)なので、理解しながら一から読むにはいろいろしんどい。そして川原さんも60代、数年かけた長編がまだ書ける?ホントにこれが最後では??という不安もロスの原因かもしれません。

だいたい1998年ころから追いかけ続けている漫画家さんお二方です。いつの間にやら25年、自分の人生の半分以上追いかけているのもすごい話です。また落ち着いたらまた新たな連載が始まることを期待します。

中川和也 拝