せり原整形外科の後を継いで中川整形外科として始めさせていただき2年が経ちました(H31年3月4日から)。
診療所レベルでの整形外科は、外科と名が付くものの、たいていの運動器疾患は手術が必要ない内科的な病気です。初診時点で手術がbetterと言い切れる疾患というのは、そうそうお目にかかりませんでした。知っているつもりでしたが、いかに病院での診療というのが整形『外科』で、診療所での診療が整形『内科』であるかということを教えてもらった2年間でした。
もちろん骨折などの急性外傷は、『手術した方がよい』または『手術してもどのくらい回復するか微妙』な骨折か、『手術せずギプスで行ける』骨折かの判断は、これまでの整形『外科』としての、直感と経験がモノをいいますが。
私の診療の原点は、本編の自己紹介にもあるように、
①何か困ったらとりあえず診せて。
②自分が対応できる範囲は全力で考え対応します。
③それ以上の処置が必要な場合は、それができる各分野の専門家にお願いします。
②と③を意図的に若干変えてみました。
メスで大きく切ることがなくなった以上、整形内科です。になりました。
この2年間の経験で、外科医でいたい気持ちよりも整形内科医をやりたい気持ちが大きくなった結果と思ってください。②は内科的な領域や簡単な外科処置、③は手術室レベルの外科処置や入院加療が必要な領域と置き換えることができるので、②を重視することに全力を尽くそうと思います(外科医でありたい気持ちも少しはありますが・・・)。
『いち勤務医』から『院長』に立場が変わり、医師としても長としても戸惑う業務ばかりではありますが、患者さんや地域の方々、スタッフの協力のもと、なんとか2歳を迎えられました。
まだまだ至らぬところだらけでようが、地域の皆さんが気軽に相談に行ける診療所になれるよう励んでまいりますので、これからも宜しくお願いします。
中川和也 拝