漢字のなり立ちについて。ちと不思議に思ったので調べてみました。
「笑」
という字について。
始まりは風呂場での子供とのエピソード
息子「ぼく笑点て書けるで」
私「すごいやん、書いてみ」
鏡に「しょう天」
私「(天の字が違うことはその場では気付かず)、お、すごいやん。しょうはな、こんな字やで。」
と鏡に書きながら
私「竹の下にこんな字な」
息子「人みたいやなぁ」
私「せやな、夭って小さい子供とかって意味やで」
息子「ふーん」
さて、ここで疑問。「夭(よう)」の字はたぶん常用漢字ではありません(知らんけど)。少なくともこの字を使った熟語は「夭折(ようせい)」しか知りませんし、単発で使ったこともありません(実際なかなか変換で出てきません。)
そしてこの「夭折」という熟語も、私の語彙力では、歴史物の小説以外で見かけることはありません。(幼い権力者などが亡くなった際に「○○様が夭折された」と表現されるくらい)
のでこの「夭」という感じ。小さな子という意味だろうと勝手に思ってましたが、いいイメージはありません。少なくとも
「竹やぶの下で笑っている子供」
より
「竹やぶのなかに寂しそうに子供を埋める親」
の方がしっくりきます。
そこで実際「夭」を漢字辞典で調べると、①わかい、若々しい②若死に、早死にする③わざわい。
この字の私のイメージは完全に②だな。ネガティブ…①があって良かった、息子に嘘つかんですんだ(笑)
そして「笑」の字のなり立ちも調べてみました。すると、「巫女が手を上げて舞い踊り、神様を楽しませている様子」だそうな。竹冠が両手、夭の部分が腰をくねらせる巫女だそうです。
うん、象形文字みたいな成り立ちだったのね。なんか、色々妄想して損した気になりました。けど、それなら自由に妄想しといてもいいかな。森の中で楽しそうに駆け回る息子の姿を思い出しながら…
中川和也 拝