先日、毛馬公園を散歩中に大量のミミズの死骸を見つけました。昔から夏になるとよく見かけるなぁと思っていました。
そこでふと疑問に思ったことが『なんでミミズってアスファルトの上て干からびるまでいるんやろ?』でした。
この疑問が気にならなければ、もうここでページを閉じてください(笑)。
この記事を書き始めたのは8月の話です。先日はある夏の日と置き換えてください。こんな時期になった言い訳ですが、『調べようにも図書館に行くタイミングがなかった』、『行けても緊急事態宣言中は入れない』、あと最後にも書きますが『ミミズについて記載された本ってなかなかない』などの結果、冬の足音が聞こえ始めた季節に仕上がりました(笑)。
私個人の経験上知っている知識を整理するとこんなところです。
⑴ミミズはトンネルを掘り進みながら生活をしている
⑵見た目的に、しわ、ブロック?(体節というそうです)に分かれていて、首のあたりは色の違う部分がある(後で知りましたが本に書いてありましたが生殖器だそうです)。ミミズの身体を触ると結構ぷにぷにしている。干からびる所を見ると中身は水っぽい(蒸発した姿から推察するに)。
⑶地上でも地中でも掘り進むにあたって、地中では土を食べながら分節を伸ばしたり縮めたりして這いながら進む。
⑷どうも湿った土にいる印象、そんな環境が好きなのかな。
⑸そのトンネルによって土が耕されるのか、植物がよく育つようになるらしい。と聞いたことがある。
この知識を含めてトップの疑問をいいかえると
『なんであんなに移動速度が遅いくせになぜ石焼のようなアスファルトに行くんでしょ?暑さ感じられないのか??』
ネットや本を調べた結果、そのまま書いてあるものはありませんでしたので、ミミズの生態についてネットや本で調べた上で自分なりに解釈してみました。
Iミミズは湿気の多い土中を好む
II呼吸はあまりうまくなく、湿気た環境で何とか皮膚呼吸でガス交換をしている
IIIミミズの中身は液状で、体内の水圧を上げることで土中でもつぶれずに掘り進むことができるらしい
IV土を食べて便として排泄しながら土中を進む
疑問に答えるのに必要な情報はこんなところでしょうか。
I・IIの理由から、乾燥した土中は、あまりいたくない(いられない)。けど涼しくて湿気の多い深い地中への移動は、IIIの理由からより体圧を上げねばならないことから弱った状態ではしんどく、また、熱せられて乾燥した土を食べると体内の水分が奪われる。だから地上へと出てくる。
しかし、地上でも体の水分はどんどん奪われます。消耗しながらも移動しますが、その先が『うまく木陰や湿気た倒木や古木に居を構えられれば夏を生き延びられる』(から探さなきゃ見つからない)、『アスファルトの方向であれば力尽きて干からびてしまう』(ので探さずとも歩いているだけで目に入る)、こんな感じなんではないでしょう。もう少しゆっくり木陰を探していればよかったと思う今日この頃です。
とすると、温度を感知する器官については書いてありませんでしたが、なんとなく『無い』のか『かなり機能的に弱い』気がします。でなきゃアスファルトで死ぬことはなかろうと思いますので。もっとも夏の地表では湿気≒暑さですから温度感覚は不要なのかもしれません。
以上小学生並みの夏休みの自由研究でした。病院のブログで書く内容ではありません(笑)。まいっか、ロッテの話もやし、今さら。
ところで・・・書物を探して初めて気づきましたが、そもそもミミズって大きく分けて何類でしょう?
なんと‼ミミズがタイトルの本はなかなかありません(そんな本を探したことがなかったので知りませんでした)。図鑑を調べようにも何類なの?です。『昆虫?・・・ではないか・・・』『動物??・・・でもない・・・』『まさか植物??』などいろいろな図鑑で目次を調べても『ミミズ』の項目が無いんです。特に子供用のものでは分類が大きい上に、人気がないんでしょうね、昆虫でもカブトムシや蝶、トンボやバッタ、アリなど捕獲の対象になる虫たちが、動物は、動物園にいる動物や犬猫などの愛玩動物ばかりです。結果、環形動物と分類されていました。・・・動物なんやね・・・
先日小学生向けのミミズの写真集を借りました。表紙はミミズが枝を咥えている顔のドアップで、子供たちの第一声は『気色悪い』『こわい』、確かにビジュアル的にシュールな始まりでした。肉団子のようなうんちが詰まれ、鞭毛が生えている体幹のドアップがあったり、生殖方法や産卵の経過、その後の成長の写真があったりとなかなか面白かったです。また、ミミズは12億年前にもご先祖様と思しき生物がいたこと、5億年前の化石にミミズに似たものが発見されてたとも書いてありました。昔社会科の教科書で習った最初の人類であるアウストラロピテクスは約300万年前に生きていたと記憶していますので、人類と比べると2-3ケタも違いますね。
中川和也