ここ最近は夏らしい晴天が続いています。しかし、お盆前後の2週間は9号の台風あり、九州や広島、関西では山科から滋賀県あたりがニュースを騒がせた大雨あり、さらにその後も続く大雨と、テレビのニュース曰はく数十年に一度の大雨や災害が何回あるねんて程の被害を列島中が被っています。先先週もずっと雨でしたし。
さて個人的な話で、8月は2度月曜がお休みでした(祝日と当院の盆休み)。土日以外で自宅近所を見る機会は皆無ですので、祝日とはいえ月曜にそれを見ることのできた稀有の機会となりました。
で、感激した話です。
突然ですが自宅の居住エリアの資源ごみの回収日が月曜日の夕方です。祝日であってもその日は動かないようです。ただ、8月9日は台風直撃のさなかでした。ごみ袋によってはペットボトルしか入っていないものもあったようで、隣の電柱まで吹き飛ばされているわ、そうでないものも歩道全体に散乱するわでひどい状態でした。しかし豪雨、暴風ということで誰も直そうとしに行かない状態でした。そんな状態だったのに、風雨は落ち着きつつある夕方にはきれいさっぱり無くなっていました。
祝日だろうが台風だろうが、回収エリアから離れていようが、ごみ収集車が回収していってくれたんです。
整形外科をやっていると台風の中こそ外出は最小限にすべきと思います。風にあおられてこけた、マンホールなどの金属で足を滑らせてこけた、風にあおられた飛来物が直撃した(小さなものから大きなものまで(治療に協力させてもらった患者さんの中で、最も大きなものはその患者さん(成人男性)より大きな看板だそう))などの受傷のきっかけ、先日の台風の時には車のドアを開けた瞬間風と共に吹っ飛ばされそうになりましたし。受傷するきっかけは山のように考えられます。(http://s-nakagawa.net/2019/09/20/%e5%8f%b0%e9%a2%a8%e3%81%ae%e8%a8%98%e6%86%b6/台風の記憶の記事の中にその一部だけ)
そんな過酷な環境の中、ごみ収集車で袋を集めて回ってくれています。ごみ袋を持った手が突風であおられて滑ったり転倒したり、その袋で他の作業員にあたったり、車のドアが風で勢いよく開き、手をひねる、転落する、直撃するなど、素人でも思いつくリスクがいっぱいあります。ごみ収集車が来たタイミングは見ていませんが、これらのリスクをかいくぐりながら仕事をしてくれていたであろうことを想像しながら感激しました。
そういえば昔何かのニュースで読んだことがあります。幼稚園までの子供から取った憧れの仕事のアンケートでは、ごみ収集員は必ず上位に入るそうです。そらそうですわね、背広を着ている父親が仕事をしている所を見ることはないです。一方でごみ収集車は毎週決まった時間に仕事に来ます。来ない場所はきっとないでしょう(知らんけど)。また、気のいい方だったら子供に手を振ってくれるし。
以上、子供たちのアイドルごみ収集車のお話とそれのまつわる個人的な感謝感激のお話でした。誰かに言いたいけど、うまく言えなきゃ感動は薄いので文章にしてみました。読んでくれた方で一部でも『確かに』と思ってくれる人がいると願って・・・
ちなみに昨年はサラリーマンが2位に入ったというニュースを半年ほど前に見かけました。テレワークで父親が仕事をしている姿を見るようになったからですかね?
また秋になると台風シーズンです。夏台風より秋の台風の方が動きが読めるとはいえ、タイミング次第では危険でしょう。事故がない事を祈りながら・・・
中川和也 拝